B君の悲劇
高知県大月町 周防形 ヒラバエ
3年程前の事です。A君は釣友のB君と周防形に釣行しました。
この日は北西が強く、あたりも無いまま刻々と時間が過ぎて行きます。お昼前位にA君にあたりがあり、浮かせてみると大きなイガミ。とりあえず、磯上の水溜りに放しておきます。
B君はサシエすら落ちない状況に完全にやる気なしモード!クーラーを開けてなにやらゴソゴソやっています。どうもビールを出している様子。
B君は「あ〜あ!釣れん!ビールなんか飲んじゃうよ〜♪!」となぜか急に上機嫌になり、シュパッ!っと歩きながら缶ビールを開けています。その時です、
「ギャ!」短い悲鳴です。B君は磯上の出っ張りにけつまずき、うつ伏せに倒れています。よく見ると手に持っていたはずのビールは(まだ一口も飲んでない)彼の手の先10cm位の所で横になっています。B君は「ウググッ」とうめきながらうつ伏せのまま何とかビールの缶を縦にし、こぼれ出るのを阻止しようとしますが痛くて体が動きません!直ぐにビールは吹き出してしまい一口も飲まないまま空になってしまいました。この一部始終を見ていたA君は死ぬほど笑いました。
しかし、物語はこれだけではなかった!納竿間際にA君が先程のイガミを見ると水溜りから飛出し干からびています。A君はニヤッと笑いイガミに水を掛けこっそりとB君のクーラーへ。
港に帰り、B君は「あーあ、今日はカワハギちゃんしか釣れんかった。最後にちょっと顔をおがもうかなー。」と言いながら何気なしに自分のクーラーを開けました。
「ギョエー!!」お腹から絞り出すような悲鳴です。かなり驚いた様子。そこにはデカイイガミがデーンと横たわっていました。
しょうがないのでB君はイガミを持ち帰り夫婦でなかよく食べました。
ちなみにその2ヵ月後B君は同じ事を再びA君にやられてました。その時も悲鳴をあげてたらしい……。
中泊 コケの水道
この日もA君とB君は仲良く中泊に釣行しました。
朝からA君の様子が少し変です。なにやら便意をもよおしている様子です。
A君「ウ○コしていいですか?」
B君「おまえのウ○コくさい?」
A君「あんまり臭くない。」
B君「じゃあ、えーよ。」
A君「おまえ見そうなき、やっぱりやめちょく。」
こんな会話の後釣りを再開したA君ですが、やはり便意には勝てず、こっそり岩陰に…。ここならきっと波が自分のウ○コを直ぐに洗い流してくれるだろうというポイントを見つけ用を足しました。
ところが、一向に波が洗ってくれません。その時春風がそよそよと吹いてきました。
B君「ウッ!くさい!これはまぎれもなくウ○コの匂いや!!おまえ知らん間にしたろー!しかもすごくクサイ!!」
A君「したよ。文句ある?ブーケの香りよ!」
その後1時間半にわたり、風下のB君は匂いをかぎ続けてましたが、満潮が近づきやっと
波がA君のものを運び去って行きました。
A君はその行方を目で追っていました。潮の流れはインキョ方面からセトウチの方に流
れています。ウ○コは水面下1ヒロ半位のあたりをB君の方にドンブラ流れていきます。
丁度B君の仕掛けのあたりに来た時です。B君に待望のあたりが!見事35cm位のクチ
ブトを釣り上げました。A君は内心「今のタイミングはおれのウ○コのマキエが
利いたにちがいない。あのグレだけは食べたくない……。」
しかし、B君の喜ぶ顔を見ると何も言うことが出来ず、「だまっておこう!それが思
いやりというものだ!僕は何も見てない……。」
B君は魚をしめ、クーラーに入れると針を結び直しています。なんとこともあろうにそのハリスを歯
で噛み切っています。「きたなすぎる……。」A君は心の中でつぶやいていまし
た。帰りはいつもたこ焼きを食べる2人なのですが、この日B君が「ちょっとお腹が痛い
き今日はやめちょく。」と言うので2人は真っ直ぐ高知市内へ帰りました。