悲惨人……その後(前編)

 爆笑軍団その2で登場した悲惨人の大○さん。彼は夏の夜釣りが大好きです。夜はイサギ、日中はヒラマサを狙います。西釣会の面々は夜釣りとなると何故か柏島に行くのが毎年の恒例です。ここは、昼を過ぎれば何時に行っても順次磯に上げてくれます。磯割りもありません。

 8月、冬に古満目でヒドイ目にあった大○さんは他に3人の会員を引き連れ柏島に向かいました。西釣会の夜釣りは少し変!この日もいつもの黒潮渡船に到着すると船頭に挨拶し、すぐさま荷物を積み込みます。その荷物のスゴイ事!釣道具はほんの少し、他は、バーベキューセット、炭、屋根にするブルーシート、肉等の食材(その中にはカツオも1本)、ビール3箱等々……。

船頭「いやー!またや!!あんたらーなにしにきちょうが〜」

B君「キャンプです!」笑顔で答え、船はビロー方面へ!

 午後1時、池田バエの横にある「ビローの奥」に磯上がり。

 一通り荷物を降ろすと各自釣りの準備。はせず、まずはビール!なにせ、彼らは釣りに来ているのでは無いのですから……。

 とりあえずビールを1本飲み終わると、やっと釣り開始。

 カゴ釣りが大好きな大○さんも、いつもの、巻くと「キーコ、キーコ」音のするリールを取り出しうれしそうです。

 みんなが一斉に仕掛けを遠投します。その30秒後。「キーコ、キーコ、キーコ……」なにやら大○さんが早くも仕掛けを回収しています。

B君「うそやろー!はや釣れたがー!!」

しかし、魚が掛かっている気配はありません。

大○さん「う、う」

B君「う、って何よ?」

大○さん「こし」

B君「こし〜?」

仕掛けを回収した彼は竿を置き、急に体育館スワリになっています。

B君「こしって、もしかして腰かえ!一投しただけやろー!」

大○さんはすでに涙ぐんでいます。

鬼のB君「いかんでー!イセギはマキエに付くがやき!ちゃんと仕掛け放ってやー!」

大○さんはしょうがなく最後の力を(磯上がりしてすぐだが)ふりしぼり小遠投。

 「キーコ、キーコ、キーコ……。いかん。まじ……。まじ……。」

 仕掛けを回収した頃にはすでに体育館スワリも出来ず、寝たきり老人に。磯の隅で死人のようになり横たわっています。

 

 

 

 その後、他のメンバーは大○さんの事はすっかり忘れ、ポツポツとイセギを釣り、ビールを飲み、休日をエンジョイしていました。

 午後4時、みんな空腹に耐えかね、「そろそろバーベキューでもやるか!」とセッティング開始。その頃になると、大○さんも少し元気になり再び体育館スワリが出来るまでに回復してきました。

大○さん「よし。もう少しおとなしくしよったら竿を振れるかもしれん。ふふふ。」

 少し顔にも笑みが戻ってきました。そこへ……。

できすぎ君「大○さん!僕がストレッチしちゃお!すごい楽になるでー!僕もギックリになったことあるき。前に整体で習った!」

大○さん「いや……。別にえい。」

できすぎ君は不安がる大○さんを仰向けに寝かせ、正常位(女性の方)の足を上げたようなポーズを取らせ、なにやら足を持ち上げたり伸ばしたり体を動かし始めました。苦痛に歪む大○さんの顔。10分後、ストレッチ終了。

できすぎ君「今はちょっと痛いけど、後ですぐに楽になるき!また後でやっちゃお!」

できすぎ君も良い事をしたと、満足げな顔をしています。

「焼けたでー!」肉も焼けたので、みんなが大○さんを呼びます。

大○さん「あぅぅ。あう……」

 もう、しゃべることすら出来ません。そこへ謎の整体師が再び出現!

できすぎ君「まだ良くなってないがー?そしたらもう一回ここに寝て!」

(医者の様な口調)

 いやがる大○さんを寝かせ、今度は体をねじったりしています。

「少したったら楽になるはず!」できすぎ君はそう言い残し、再び肉を食べに戻ります。

数時間後、日もだいぶ傾いてきB君「おい!そーいえば大○さんは?」

 さっきまで大○さんが横たわっていた場所に姿が見あたりません。みんなは海に落ちたんじゃないかと探し始めます。と、よく見ると、岩の割れ目にスッポリ体をはめ込んだ大○さんを発見。もう、言葉を発しません。寝てるようにも見えましたが、死んでいるようにも見えました。

 後編につづく……。